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雑記

2021/02/11

2020年

 私は毎日やるせない気持ちを抱きながら、中高時代送っていました。自分は凡人だから人並みの人生を送るんだという諦念と共に、毎日ダラダラ時間を浪費していました。しかし、今では毎日時間が足りないほど、やりたいことが尽きません。こんなに変われたのは、2020年の孤独があったからです。その2020年末に綴った文章が出てきたので、今更ですが投稿します。

 

 

 

 

  きっかけなんて、そこら辺にいくらでも落ちている。
  場所を変えても、自分が変わらなければ見つからない。

 

 

 小学生の頃は、100点を取って親や先生に褒められることが嬉しかった。そして、その目の前にある達成感と承認欲求だけが私が勉強する原動力だった。しかし、純粋な感情は誰しも年齢を重ねれば薄れていく。サッカー中心の生活を送る私にとって、勉強はいつしか二の次どころかお荷物とさえ感じるように…。そんな、私は大学生になった。

 

 

 2020年の4月、私は大学入学と同時にサッカーを辞めた。今まで人生の半分以上である12年もの間、私の生活の軸となっていたものが無くなる。それに加えて、ずっと憧れていた東京への上京。全てが一新する生活に、胸を躍らせていた。しかし、同時期に新型コロナウイルスが猛威を振るい始める。その理想としていた都会での大学生活は、突然延期が告げられた。一人で家で勉強することは、高校の自由登校が続いているようで中々慣れなかった。また、田舎である地元山形周辺は、コロナの影響がそこまでない。友達は普通に通って新しい環境に溶け込んでいき、新しく出来た友達と遊んでいる。そんな姿は、私を焦らせるのに十分だった。しかし、私が最も苛まれたのは、停滞感と空虚感だ。環境の一新で自分は変われる。そんな漠然とした期待を寄せていた私の目の前は真っ暗。だというのにリモート授業とサッカー部分のスケジュールの空欄によって、急に膨大な時間だけがある状態。小学校1年生から部活やトレセン、父のチームの練習、公園など、暇さえあればサッカーをしていた私にとって孤独という状態は久しぶりだった。勿論やりたいことはすぐに見つかるはずがなく、徐々に堕落した生活を送るようになった。

 

 そんな時、毎日寝る前に頼まれて本を読み聞かせていたが、よく途中で先に寝てしまって私に怒られていたというのをふと母が話した。幼い頃から読書は好きだった。しかし、中高生時代は読む時間を確保出来ず、徐々に疎遠になっていた。とりあえず、この機会にまた本を読んでみようと思った。

 

   初めに自己分析の本を手に取り、まずは自分のことについてしっかり理解しようと試みた。その結果、自分が合理主義で完璧主義であること、過剰に他人を気にしていたことを知った。孤独になって初めて、自分はカメレオンだということを自覚した。人間関係を良好にするには、全て自分が相手に合せればいい。そんな思考が無意識の内に染み込んでいた。私は優しい人ではなく、都合のいいYESマンだった。確かに、今までは常に周囲を窺いながら行動して気疲れしていた。そのため、自粛によって一人で家にいる時間は気が楽だったし、寧ろ一人で過ごす時間が好きだと感じる。サッカーも結果は残したものの、チーム内での人間関係にはよく悩まされていた。それに、一人で黙々と技を練習するリフティングの方が好きだった。これに気づいた当時は引き籠るしかない生活だったため、必然的に人との交流は遮断されている状態。この他人に染まる性格を変えるには、ちょうどいいタイミングだった。

 

 それからは自分の価値観を大切にして、周りを気にせず一人の時間を楽しむようになった。相まって、読書の時間を増やして幅も広げた。結果、知識を蓄えて世界の解像度が上がるという、勉強の本質的な意味を知った。更に、より効率的に勉強するために、成功した人や偉人の思考や生活習慣を学んだ。達成感よりも、成功するプロセスの再現性を高めることが大切であると知った。規則正しい生活習慣を送るために、健康や運動、食事の本も読んだ。変われたきっかけとなった自己分析を更に行うため、日記を付け始めて自己省察を習慣化した。学んだものを纏めようと、PowerPointを使った図解の資料作成の本も読み漁った。量を読めば良いという考えではないが、以前読んだ本と比較しながら読むことで、より深く掘り下げられるようになったと感じる。

 

 

 しばらく興味の持ったものにポンポン飛びついていたら、ふと周囲のことなど気にも留めなくなったことに気が付いた。毎日何度も開いていたインスタも、1回も開かない日がある位までに。友達にSNSの更新が無いが何をしているのかと、ふと尋ねられた。客観的に見れば何もせず立ち止まっている状態に見えるだろう。実際に、未だ明確な目標ややりたいことは模索中である。しかし、今後も自己理解を深めながら自分の価値観を大切にして、関心を持ったものについて追求して勉強していく。そうすることで、ただ漠然と探して途方に暮れていた時よりも、得られるものがあるだろう。同時に成功のプロセスを明確にして、臨機応変に動ける能力を身に付けていきたい。

 

 勉強の本質と自己現実欲求のために行動するべきだという、大切なことに気付けた1年だった。これは、人生のターニングポイントで間違いないと思う。

 

 新型コロナウイルの蔓延で世界全体が混乱に陥り、歴史に残る年になった2020年。私も春に絶望の淵に落とされたはずが、末には元より明るい場所に立っていた。来年に向けて自分に期待が持てたのは、久しぶりだ。

 

2020年12月31日

  

 

”未だ明確な目標ややりたいことは模索中” とここでは綴られていました。
ですが、2021年10月現在は″やりたいこと″を見つけて毎日没頭出来ています。
次回は、その″やりたいこと″について書こうと思います。

 

 

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