デザイン
2022/02/06
2022年も1ヶ月が過ぎました。
有難いことに健康で充実した毎日を送っています。無事に期末テストも終わって大学2年生が終了したと同時に、デザイナーとしての生活がスタートしました。
先に言っておくと、今回も勢いで書き殴った6000字オーバーの長文になっております。
2021年6月にプログラミングスクールに入って学習を開始してから、9月に案件を獲得、10月にポートフォリオサイトを作成、11月にWeb制作のインターン、12月はスクールの卒業制作。そして、今月からはデザイナーとしてインターンをしています。毎日がむしゃらに走り続けていたら、いつの間にかここに辿り着いていました。今はまだIllustratorとPhotoshopを勉強中の、ただのデザイン好きです。目の前は課題が山積みですが、それに追われる日常も楽しめています。
私の働いている会社には、私なんかとは比にならない位優秀な大学生が沢山います。そのため、今はここにいるのが申し訳ないという気持ちが消えそうにありません。またそれと同時に、自分自身と環境の大幅な変化に心が追いついていない感覚がありました。
私の中でコーディングとデザインはどっちが優先なのか?
就活に向けてどのような行動を取ればいいのか?
このままデザイナーの道を目指すのか?
そもそも文系大学生の私がデザイナーになれるのか?
ここ半年は、明確な目標を持って行動できていました。しかし、インターンはしているものの、長期的・短期的どちらもの明確なゴールを定められていませんでした。そのため、ここ最近は以前に比べて作業に没頭できる時間が明らかに減っています。ここまで運良く事が進んできてしまった故に、また自分の現在地と目的地が分からなくなってしまいました。
そこで、今年の目標に『行動力』と掲げた私は、デザイナーとして働いている方の話を聞くためにコンタクトを試みました。どうアクションを起こせばいいのか分からない状態でしたが、偶然にも1人目に声をかけたMさんとzoomで話す機会をいただきました。
私が言うのはおこがましいですが、Mさんとは境遇が似ている部分が多くありました。小中高生時代はサッカーに没頭し、入った大学もデザイン系の学部ではありません。大学時代は徹底的に自己分析をしながら、プログラミングやデザイナーのインターンなど様々な経験をしていました。そして模索した結果、現在はYahoo!JAPANのデザイナーとして働いているそうです。
最初は私のこれまでの人生についてを質問していきながら、ゆっくり私自身について掘り下げてくださいました。しかし、私は自己分析を徹底的に行った上で、プログラミングを始めています。失礼にも内心では、正直早くMさんの経験やデザイナーについての話を聞きたいと思っていました。
しかし、話していくうちに気づけば自然と言葉が出てきて、夢中になっている自分がいました。そして、私についてを1時間以上話したところで、聞くのに徹していたMさんが初めて私に向けてアドバイスを言ってくださいました。
Mさんは、「プログラミングやデザインはあくまでも手段で、私自身が『どう在りたいか?』が見えていないんじゃないかな」と私に投げかけてくださいました。その言葉で、私の散らかっていた脳内から一気に核心的な部分を鷲掴みにされました。
そもそも私は、自己分析を中途半端な状態で終えてしまっていたんです。今までは徹底的に自己分析をした上で、自分の価値観や性格に合っているプログラミングをやっていました。実際それは間違っていなかったから、ここまで意欲的に継続できているんだと思います。しかし、プログラミングを学習した先の、私は『どう在りたいか?』というVisionと『そのために何をするか?』というMissionまで突き詰められていませんでした。
スーパーへ買い物に行く時に作る料理が決っていなければ、材料を何となく買ってしまうことになる。それでは何も完成させられないかもしれないし、非効率的。だから、何かを始めたいと思った時は、先に目的を決めてからそれを達成するために必要なスキルを学ぶ必要があったんです。
私はプログラミングというVisionとMissionを達成するための1つの手段を見つけただけで、自己分析をやりきったつもりでいたんです。やっとここで私は、大きな間違いをしていることに気付きました。私は、デザイナーになると言い切る決断ができない以前の問題だったんですね。この曖昧さがずっと頭の中に厚い靄がかかっていた原因だったことも、ここではっきりしました。
ここから更に深堀した結果、全部が繋がって会話中に言語化することができました。
私の中に変わらずある信念は、学習や努力を継続して成長し続けたいということです。これは私の趣味を考えた時に、明確にすることができました。私は以前も話しましたが、乃木坂46の齋藤飛鳥と私立恵比寿中学の安本彩花が好きです。しかし、好きな理由はキラキラしたアイドルやかわいい曲に惹かれたからではありません。私にとってアイドルは成長物語であり、その過程をファンとして見ていくのが楽しいんです。私が好きになった当時の齋藤飛鳥はやっと選抜に選ばれた頃で、まだ高校生だったこともあり活動にも自分自身についても葛藤や悩みを抱えていました。しかし、様々な経験や努力、本を読んだことで今では誰もが認めるエースとして乃木坂46の先頭に堂々と立っています。安本彩花は幾度となくグループを襲う大きな困難や、自身が患った悪性リンパ腫を乗り越えて今も活動を続けています。当初は歌に感情が籠ってないことからボーカロイドと言われていましたが、今は歌が上手いと話題になるエビ中の中でも特に歌が上手いメンバーとして紹介される程になりました。私はその2人が日々多くの経験や努力をして成長する姿を見ていく中で、自分も変わりたいと思えるようになりました。そして、今は活動を見て自分も頑張ろうとモチベーションを高めてくれる存在です。他にも映画やドラマ、小説などでも何かに没頭していたり、目標に向かって努力していたりする物語が好きなんだと気が付きました。基本的に主人公は、何かの試練や使命を与えられがちですよね。最近でいうと、友達におすすめされた『ブルーピリオド』というアニメが面白かったです。
価値観についても、改めてはっきりさせることができました。私は読書や勉強をして、知識の吸収に没頭することが好きです。同時にそれを継続することで得た知識や経験が本となって蓄積し、脳内に自分だけの本棚を作り上げる。そして、その本棚を持った自分から見た独自の視点や考え方を活かし、様々なものを具現化する行為が好き。だから、今までその手段となる画像加工や文章、PowerPoint、プログラミング、デザインなどに興味を持ってきたんだと思います。今考えると、幼稚園の頃はサンタさんにお願いするほど絵本が好きで、家には大量の絵本がありました。同じくらい工作も好きで、新聞に掲載されたことも思い出しました。改めて”知識の吸収”と”具現化”という行為は、自分の軸となっている価値観なんだと実感しました。
プログラミングを始める前の私は、中身が空っぽでその都度誰かを真似るカメレオンでした。友達に合せることに必死で、趣味も気づけば友達に影響されたものばかり。乃木坂とエビ中も友達の影響で知ったのですが、今ではその友達よりはるかにハマっています。趣味を聞かれたら、映画鑑賞か音楽を聴くこと。好きなアーティストを聞かれたら、誰もが知っている大人気アーティスト。
ずっと自分に自信が無かったので、自分を偽り通していました。
存在しない枠からはみ出すのが怖くて、仕方がありませんでした。
常に当たり障りのない回答をして、普通や平均であろうとする自分が大嫌いでした。
そんな自分から抜け出せることができたからこそ、これからは胸を張って自分を発信していきたいと強く思っています。
既にここまでの信念と価値観を再確認するまでに、なんと1時間半以上も掛けていただいているんです。それでもありがたいことに、ここから更に現状に悶々としていた原因まで解明していただきました。
小学校では、将来の夢を書く機会が何度もあったと思います。当時の私は全然思い浮かばなかったので、仕方なくサッカー選手と書いていました。その頃から、自分がマイノリティーで生きていくような人間ではないと悟っていたんだと思います。しかし、中学生になれば夢の話では許されず、ある程度現実的な回答をしなければなりません。そんな中で、私が初めて本心で書けた将来の夢が『文房具の商品開発』でした。字が上手い訳でも勉強を頑張っている訳でもないのに、当時は無駄に文房具へお小遣いを費やしていたんです。なぜ文房具が好きなのかを考えてみると、 ”デザイン” という単語がふと浮かびました。用途が同じで付加価値となる機能も限られている中、いかにシンプルでスタイリッシュなデザインにするか。私が文房具に魅力を感じている理由は、 ”デザイン” だったんです。
高校に入ると、本格的に進路を考えなければなりません。しかし、看護師や歯科助手など周りの友達は進路を決定していくのに、私は中々決めることができませんでした。当時は部活が辛くて超悲観的なネガティブ思考になっていたので、明るい将来を想像することなどできませんでした。そんな中で進路の選択肢として浮かんだのは、 ”グラフィックデザイン” と ”心理学” でした。
まず高校1年生に浮かんだのは、 ”グラフィックデザイン” でした。当時は信念や価値観など考えたことも無く、単純に趣味として乃木坂の画像加工をするのが楽しかったからというのが理由です。しかし、「凡人の私がクリエイティブ系に進める訳が無い」とすぐに諦めました。また、自分自身を一番信用していなかったので、16歳の私に人生の岐路を決定する決断を任せられないと思ったのも理由の一つです。
高校2年生になって次に候補として挙げられたのは、 ”心理学” です。当時は自己分析と言えるまではしていないものの、自分を知りたいという気持ちから日々色々なことを考えていました。しかし、自分自身を全く理解できていない自覚がありながらも、何も解決できないまま過ごしていました。そんな私が心理学を学べば、自己理解を深められて釈然としない生活から抜け出せるかもしれないと思いました。また、気にしいな性格だからこそ微細な情報に気付くことや、共感力が高いことが強みになるのではないかと考えました。そして、私は心理学部のある大学のオープンキャンパスへ行きます。しかし、実際に肌で雰囲気を感じてみると、どこの大学に行っても「なんか違う」という違和感を抱きました。そのことを先生に相談してみると、心理学部は過去に辛い経験や出来事があるから志望した人も一定数居るだろうから、雰囲気が暗かったんじゃないかと言われて納得しました。そして、志望した心理学部の倍率が高かったことや、心理学を学んで将来どうするのかを具体的に想像できないなど、色々な言い訳を並べて諦めます。
結果、私は進路決定を先延ばしにする手段として、先生に勧められた普通の大学の経済学科に進学しました。振り返ってみると、諦めの速さと決断力の無さには呆れてしまいますね。
しかし、現在の私は『デザイナー』として長期インターンをしています。あれ? 私は、一度デザイナー諦めたはず…。なぜか無理だとすぐに外れたデザイナーというレールに、気づいたら乗っている…。
高校1年生の時と同様、将来を考えたら無理だと悲観的に考えてしまう自分。
デザインは問題解決であり、アートとは全くの別物であること。そのため、才能やセンスではなく、理論的なプロセスの構築が重要であること。そしてそれを知った今は、デザイナーという道に挑戦したいと思っている自分。
この想像もしていなかった状況に、私の中でジレンマが生じていたんです。これでやっと悶々としていた原因が判明しました。
ここまで明確にしていただいたこで、やっと確信することができました。
文房具が好きな理由は、『デザイン』が好きだから。
持つモノは少なく、そのモノの『デザイン』には拘りたい。
画像加工やPowerPointで脳内を具現化する際に、『デザイン』する。
体系に物事を考えることが好きで、『デザイン』は理論的な構築が重要。
『私は、やっぱりデザインが好きです。』
結果、2時間以上も時間を掛けて、ゆっくりと私の信念や価値観、悩みを明確にしてくださいました。そして、今まで全て私から引き出そうと聞き役に徹していたMさんは、ここから自身の経験や考えを話してくださいました。自己分析は完璧だから、早く水野さんの話が聞きたいと思っていた最初の自分を殴ってやりたいです。明確にできていないまますぐに話を聞いていたら、私の中での捉え方は全然違ったと思います。その他にも、今後の行動についての相談や、ポートフォリオの添削までしていただきました。
私は社会人の方に自らコンタクトを取って、お話を伺うのは今回が初めてでした。心配性ゆえに、始めは上手く話せるかや怖い方じゃないかなどとても緊張していました。しかし、Mさんは最初から笑顔で、全然緊張しなくていいよと柔らかい雰囲気で寄り添ってくださいました。Mさんがそのような人柄だったお陰で、私も安心して自分自身に向き合うことができたんだと思います。予定を大幅に過ぎる3時間以上もお話させていただき、私の中の不安や悩みは全て取り除くことができました。Mさんに出会うことができて、本当に良かったです。目標である行動力の結果としても、幸先のいいスタートが切れたのではないかと思います。
さて、ここまで読んでくださった方は、果たして居るのでしょうか…。不安なところではありますが、最後に明確になった私のVisionとMissionについて書かせてください。
◾︎ Vision:どう在りたいか?
『具現化の天才』になって、困っている人や悩んでいる人のサポートをする
◾︎ Mission:何をしたいか?
その人に寄り添いながら、脳内にあるアイデアや感情を形にする
私は ”好き × 得意” な具現化能力を活かして、誰かの問題解決や目的を達成する支援者で在りたいです。具現化をするには、日々たくさんのものを吸収して自分自身を深める必要があります。具現化する手段として、デザイン力やコーディング力、言語化能力、論理的思考力も同時に鍛えていきたいです。
絶対に有言実行するために、目標も決めました。
✓長期的目標 (1年)
デザインの理論的な知識を学ぶ
自分を深めるために様々なものに触れる
日常から理論的に考える癖をつける
✓短期的目標 (1ヶ月)
Illustratorで制作が行えるようにする
書き終えた今、本当にスッキリしています。プログラミングを始めるにあたって、今回と同様ある方に相談して話を聞いていただいた後と同じ。ワクワクが止まりません。やらなければならないことは山積みですが、目の前のことを一つずつ着実に乗り越えていきたいです。
今回も読んでくださり、ありがとうございました。
” 生きるとは選択肢 たった一つを選ぶこと ”
乃木坂46 『きっかけ』